急性期で働いているといつの間にか時間が経って
「あれ? もう10人いってるやん! もう半分以上いったな」みたいなことありません?
今回はそんな急性期作業療法士のあるあるを7つ挙げたいと思います。
現役作業療法士の方はもちろん、これから急性期で働こうと考えている方にも参考になるかもしれません。
共感していただけたり、クスッとしていただけるよう書いていきます。
急性期作業療法士のあるある7選
急性期病院で作業療法士として働く中で、ワイが特に「あるある」と感じる7つを紹介します。
急性期作業療法士あるある「理学療法と内容かぶりがち」
急性期の病院はご病気して間もない方や手術をして間もない方が中心になります。

急性期であってもその人らしい生活を見すえて介入していきましょう。
学校ではそう教えられることがありますが、現実問題難しいことが多いです。
まだまだ状態が安定していない患者様や意識のない患者様だっています。
そういった方々に、「その人らしい生活の提供」
私は無理があると思います。
仮にできたとしても、他職種からの理解は得られないでしょう。
病院的には、

そんなことよりまず離床を進めて下さい!
そういったツッコミが入ってしまいます。
結果的に起立や歩行訓練などを行う理学療法とかぶった内容を行うことが多くなってしまいます。
急性期作業療法士あるある「基本的に立場が弱い」

(リハ予定時間)風呂に入ってまーす。

全然大丈夫です(ニッコリ)
(内心は血管キレそう)
急性期ということもあって、基本的に検査や治療が優先され、リハビリは後回しになってしまうことが多くなります。
ズレた分はもちろん元々の予定に食い込んでいきます。
当然帰りが遅くなることも多くなるし、次の予定の患者様にご迷惑をかけてしまいます。
また似た仕事の理学療法士と比較しても立場が弱いことが多いです。奴らは人数で攻めてきます!
基本的には人数多い方が強いですよね。(涙)
急性期作業療法士あるある「人数こなしがち」

目指せ18“人”!

18“単位”じゃなくて…?
時期にもよりますが、最多で20人以上のリハビリをさせていただくことがあります。
これは稀なケースですが、急性期病院の方が回復期病院と比較し作業療法士の数が少なく、それに対して対象患者様は多いです。
急性期病院だとどうしてもリハビリテーションよりも、リスク管理や急性期的な治療が重視されることが原因のようです。
もう少し急性期病院にも人員が増えるといいのですが、急性期病院はリハビリテーションを多くするよりも、手術などを多くして入退院の回転率を上げる方が収益につながります。

経営の気持ちもわかるけど、忙しすぎる(血涙)
急性期作業療法士あるある「はじめましての連続しがち」
「はじめましてー、リハビリの〇〇です。体調はいかがですか?」
(相手の反応次第で)「よかったら入院してませんよねー、ははは」
今まで何百回行ってきたかわかりません。
急性期は入退院の回転率を上げるため、リハビリテーションにおいても、はじめましての連続です。正直陰キャな私は、「はじめまして」のたびに疲労しています。多い日は1日3人程度「はじめまして」のこともあります。
お話しして波長が合う方であれば、ストレスもさほどありませんが、中には
- 自身が病気になったことを受け入れられず、混乱している方
- 何で自分が…と怒りを感じている方
- 気分が落ち込み、「リハビリなんてしたくない」
といった状況で、リハビリに乗り気でない方や中には攻撃的な方もいます。
そういった方々にもリハビリの必要性を説明して、モチベーションを上げていくような声かけが必要です。

これが結構辛い…
次からは急性期ならではの良いあるあるも話していきます!
急性期作業療法士あるある「チーム連携の勉強になる」
急性期は良くも悪くも患者様の状態変化が激しく、その状況に合った対応が必要になります。
人によることは前提にありますが、医師は身体機能よりも病気の状態を診ることが中心ですし、
看護師は入院中の世話をしていることが多く、動いている姿よりもベッド上での姿をよく見ています。
作業療法士はその人らしい生活の再獲得を助けるリハビリテーション職種です。
生活に寄り添うことで当然、その方が動いている姿を見ることができます。
患者様に関する話し合いにおいても、

最近の日常生活(ADL)はどうですか?
など聞かれることが多く、連携の鍵の1つになります。
急性期作業療法士あるある「別れの早さもあるある」
先ほどリハビリに対して攻撃的な方もいると伝えました。
これが病気に関連する一時的なものであれば、時間が経ったり、落ち着く薬を飲んだりすることでよくなりますが、元々の性格的なものの場合もあります。
それでも基本的に医師からの処方が出ていれば、リハビリに行く必要があります。

この時間が中々辛い…
でもこれが急性期であれば、2〜3週程度で退院・転院をするので、時間に限りがあることでがんばることができます。
これが回復期などで、経過が長くなりがちだったらどうでしょう? 急性期のペース感に慣れてしまった私には耐えられる自信がありません。
「あまり大きな声では言えませんが、めんどうな方とのお別れが早い」
これもメリットだと思います。
急性期作業療法士あるある「回復が目に見えやすく嬉しい」
これはまじめに嬉しいあるあるじゃないでしょうか? 日に日に回復していく患者様が見られます。

今日は箸が持てた!
トイレが自分でできた!
今度は趣味の編み物がまたしたい!
などなど、身体的にも精神的にも元気になっていく患者様を間近で見ることができます。
これは本当に自分ごとのように嬉しく、いまだに涙腺がゆるむことがあります。
回復期の患者様だと、症状が固定化してしまっている方も多く、ここまでの大幅な改善は見込みづらくなってきます。
まとめ:急性期作業療法士ならではのしんどさはあるけど、やりがいあり
「しんどいけど楽しい」そんな矛盾があるのも急性期作業療法士の醍醐味かもしれません。
急性期作業療法士のあるあるをまとめましたが、共感いただける内容はありましたか?
他にも「こんなあるあるも!」とかあれば、ぜひ教えてください!
一緒に悩み、楽しんでいきましょう!
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